ダックスにおけるOSの取り扱い

当社はWindows10 IoT Enterpriseをインストールした製品を提供しています。
ユーザーに合わせてカスタマイズできるよう各種ロックダウン機能が用意されていますが、正しく設定できないと意外なトラブルが発生することもあります。
そこで当社は導入実績をもとに、お客様の使用環境を考慮して設定をサポートいたします。
たとえば、Windows Updateやページファイルの設定によりフラッシュストレージの消耗を軽減できます。
言語設定はもちろん、その他の設定項目もDUX標準設定を設けておりますので検証や導入が容易です。

当社ではバックグラウンドで動作する機能や電源管理オプションなどを見直し、組込み機器で安定して動作する設定を推奨しております。
過去の障害事例含め、弊社では最新のOS情報をいち早く入手し、OSによるトラブルを未然に防げるようにしております。
このような対応により信頼性、保守性が向上しますので、弊社製品とWindows10 IoTの組み合わせは長期的なシステムに最適です。

※LinuxやリアルタイムOSもインストール可能です。

Windows10 IoT Enterpriseとは

Microsoft®が提供するWindows10 IoT EnterpriseはIoT/組込みデバイス向けに長期供給およびロックダウン機能に対応したOSです。
主なロックダウン機能は下記の通りです。

提供可能なOS・サポート

  メインストリームサポート終了日 延長サポート終了日 供給終了日 対応製品
Windows10 IoT Enterprise LTSC 2021 2027/1/12 2032/1/13 2031/11/30 HFBX-600T
HFMB-600T

HFMB-95
HFCC-3510
HFCE-35
HFCB-10
Windows10 IoT Enterprise 2019 LTSC 2024/1/9 2029/1/9 2028/11/30 HFBX-200
HFBX-500
HFCC-3510
HFMB-85
HFMB-80
HFMB-57
HFCE-35
HFCE-82
HFCE-25
HFCB-10
Windows10 IoT Enterprise 2016 LTSB 2021/10/12 2026/10/13 2026/7/31 HFBX-200
HFBX-500
HFMB-85
HFMB-80
HFMB-57
HFMB-27
HFMB-23
HFCE-82
HFCE-25
HFCE-15
HFCE-10
※メインストリームサポートとは全てのサポートに対応します。
※延長サポートでは仕様変更や新機能のリクエスト、不具合修正が終了しますが、セキュリティ更新プログラムは提供されます。
※以前のバージョンのWindowsについてはお問い合わせください。

RASドライバの開発

当社はより信頼性の高い製品を提供するべくRASドライバを開発しております。
RASとは、Reliability(信頼性)、Availability(可用性)、Serviceability(保守性)の頭文字をとった言葉です。
当社が提供するRASドライバでは下記のような検知が可能です。
・CPUの温度
・冷却ファンの停止
・電源スイッチの押下
・停電
・バッテリーの電圧低下
・ECCシングルビット/マルチビットエラー
これらの異常を通知したり自動でシャットダウンさせるといった動作が可能です。
サンプルプログラムとソースコードも用意しておりますので、ユーザー独自のアプリケーションにRAS機能を組み込むことができます。
弊社のRASドライバでお客様のシステムのさらなる信頼性向上を実現します。